活動報告

7月例会
「見つけよう人生の小さなヒント~より良い人間関係を目指して~」

 平成23年7月28日(木)、7月例会『見つけよう人生の小さなヒント~より良い人間関係を目指して~』が開催され、約70名が参加しました。例会セレモニーでは、ビジネス推進委員会より日本YEGビジネスプランコンテストの応募受付の開始の説明と、会員交流委員会より8月例会家族会のPRが行われたほか、新入会員奈須千法君が紹介され、成田会長より徽章が渡されました。

 今回の例会は研修委員会が企画。「日々仕事に打ち込み充実感を感じる!」そんな人生は、家族や友人など良好な人間関係に支えられた生活基盤があって初めて成り立ちます。ファミリーフォーラムジャパンの金子耕弐氏を講師にお招きし、良好な家族・友人関係を築くための『人生の小さなヒント』について考えようと計画されました。

 まず下里委員長から、ワークライフバランスの重要性について趣旨説明。ワークライフバランスとは(1)仕事、(2)自分(健康・自己啓発)、(3)人間関係(家族・友人)、(4)社会貢献という4つの領域で成り立っています。どれかが突出して偏っていても良い状態ではなく、これらのバランスをうまくとることで相乗効果が生まれ、充実した公私の生活に繋がっていきます。これらの中でも今回は人間関係に焦点をあてた研修となりました。

 第1部は「仕事と家族・友人関係の法則」。事前に会員から集められたアンケート結果を用いて、会員のワークライフバランスの状態が紹介されました。家族や友人との平日の会話時間は、約半数のメンバーが「1時間未満」と答え、非常に短くなっています。一方休日には「1〜4時間」が約3割、「4時間以上」が約5割で、平日のコミュニケーション不足を休日に取り返す傾向がはっきり現れました。次に人間関係満足度ですが、夫婦関係については「大変満足」・「満足」が合わせて約8割、子供との関係も「大変満足」・」満足」が約7割で良好な家族関係を持っていることがわかります。一方職場での人間関係は「大変満足」・「満足」が約5割でしたが、約1割が「改善したい」と答え、良好な関係をつくることに苦心している人もいるようです。

 第2部で講師の金子耕弐氏が登場。冒頭では、自らラジオで流れる美声とルックスのギャップに触れ会場を和ませました。
 私たちのまわりには、夫婦・親子・職場など様々な人間関係がありますが、円滑、かつ、豊かにする共通事項のキーワードは「時間と感動の共有」だそうです。「男女が出逢い、交際していく中でのフレッシュな感動は“いつまでもこの感動を共有したい”という思いから結婚へと結びつく。しかし、結婚後は仕事や子育てなど共有する時間が少なくなり、摩擦や誤解も生じてしまう」と出逢いや結婚を例に挙げ、「夫婦がうまくいくポイントは、二人が共通して楽しめるものを見つけること、感動できるものを絶やさないこと」とアドバイスがありました。

 子供との関係を良くするためには「食事を共にする」こと。最近は“孤食”という言葉もあり、親子で食事をすることが減ってきています。“孤食”の子供にはイライラしている、愛されていないと感じる、満足感が低く、学力も低いという傾向があるそうです。食事を共にするということは「おいしいね」という人間にとって最も根本的な感動の共有で、また食卓から会話やだんらんが生まれてきます。小学生児童の学力が日本一になった秋田県では「親子が一緒に食事をする」というキャンペーンが学力向上の要因にもなっているそうです。「週5回以上は親子で食事をする」、これが良い親子関係のターニングポイントになります。
 「なるほど!」と、共感できる内容に、熱心に聞き入るメンバーが多く、金子氏の著書を購入する姿も多数見受けられました。

 また、例会に併せビジネス推進委員会が担当する「ビジネスアピール!踏み出せ一歩」は、帯広住設の松島君と十勝観光ハイヤーの小林君からユニークなプレゼンが行われたほか、3会場に分かれて開催された懇親会では、それぞれの会場で「時間と感動の共有」をテーマに盛り上がりました。