会長挨拶

会長スローガン『つねに前進 つねに一歩』

会長方針

 帯広商工会議所青年部(以下YEG)が設立されて、23年目を迎えます。この間、わが国の経済はバブルが崩壊し、約20年の長きにわたり低迷し今に至ります。20世紀の日本は、戦争を経て経済成長を経験し、世界第2の経済大国にまでなりましたが、21世紀に入り、新興国の台頭で世界情勢は大きく変わろうとしています。

 長きにわたる経済の疲弊で、すっかり自信を喪失しつつありますが、地域経済を牽引していくべき青年経済人としての我々が、いつまでも下を向いていてはいけません。YEGとは、Young Entrepreneurs Group(若き起業家集団)の略ですが、Entrepreneurs は、「起業家」の意味のほかに、「閉じてしまった扉を開ける」「使命を強い心を持ってやり遂げる」という意味があるそうです。まさに今、われわれ青年部に求められていることではないでしょうか。これからの地域を支えていくのは若手経済人である私たちです。それには自社企業の発展がかかせません。今年度は特に自己の資質向上のための研修事業に力を入れたいと思います。青年部での経験、自己研鑽を通してしっかりとした礎を築き、自社企業発展、地域の発展の為に尽力していきたいと考えます。

 今年度スローガンは「つねに前進 つねに一歩」とさせていただきました。この言葉は「すべて とどまると くさる このおそろしさを 知ろう つねに前進 つねに一歩」という私の好きな言葉から拝借しました。私は、現状維持で満足したそのときから下り坂に向かうのだろうと理解しています。これは自社の事業はもちろんのこと、青年部事業においてもいえることだと思います。今までのいい部分は踏襲し改めるべきは改め、よりよくしていくよう努力します。

 少子高齢化による構造変化、デフレ経済と先行きの見えない現在ではありますが、「雲の後ろではいつも太陽が輝いている」という詩にもあるように、つらい時でも希望とチャンスは必ずあります。つねに前向きに、常に一歩先に踏み出しましょう。